雑記

『現代思想』2010年6月号

現代思想2010年6月号 特集=ベーシックインカム 要求者たち作者: 山森亮,立岩真也,小沢修司,関曠野,小泉義之,白石嘉治出版社/メーカー: 青土社発売日: 2010/05/27メディア: ムック購入: 8人 クリック: 51回この商品を含むブログ (15件) を見る渡邉琢「ベーシ…

生命倫理、正義論に足りないもの

関根清三 20090930 「宗教と倫理の相剋の時代に」,『宗教研究』83-2,191-213 「殺すなかれ」という戒めは、キリスト教の十戒や仏教の五戒等に共通し、宗教が認める、否、総じて人間が社会生活を営む際の、普遍的な倫理のはずであった。しかし現代の宗教は…

買った本など

フーコー思想の考古学作者: 中山元出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2010/04/09メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見るアドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)作者: 岸見一郎出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/04/24メデ…

買った本など

真理と述定 (現代哲学への招待―Great Works)作者: ドナルド・デイヴィドソン,津留竜馬出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/04/19メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る治りませんように――べてるの家のいま作者: 斉藤…

究極の選択は倫理的行為なのか

ほうぼうで噂のサンデル教授の講義。 「ハーバード白熱教室」 http://www.nhk.or.jp/harvard/この講義のネタ本も取り寄せた。Justice: What's the Right Thing to Do?作者: Michael J. Sandel出版社/メーカー: Penguin発売日: 2010/02/25メディア: ペーパー…

『逝かない身体』が大宅壮一ノンフィクション大賞受賞

逝かない身体―ALS的日常を生きる (シリーズ ケアをひらく)作者: 川口 有美子出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 373回この商品を含むブログ (40件) を見る川口さん、おめでとうございます。私もアマゾンに書…

注文した本など

Justice: What's the Right Thing to Do?作者: Michael J. Sandel出版社/メーカー: Penguin発売日: 2010/02/25メディア: ペーパーバック購入: 31人 クリック: 112回この商品を含むブログ (36件) を見るNHKで、サンデルの講義が公開されるらしい。 http://www…

新入生/学部生にお勧めする15冊

新入生/学部生ではない人にもお勧めしたい書籍です。

公正としての正義と脱構築としての正義

正義とは何か。この問いにとりあえず、「人が人として扱われている状態」だと答えることにしよう。すると、矢継ぎ早に次のような疑問がわく。ここでいう「人」や「人として」が意味するものは何か、と。「人」ではなく「動物」あるいは「生物」ではダメなの…

クィア×R&B・ダンスミュージック

前もって言いますが、「分析」はしてません。 Akonという歌手/プロデューサーがいる。セネガル出身のアメリカ人R&Bシンガーソングライターだ。彼の歌の中に、「Don't Matter」という歌がある。「(同性愛者で)街中で愛し合っていて、誰も私たちのほうを見…

「自己否定」という自己正当化

思うところあって、学生運動について考えてみたい。無論、ここに書くようなことではなく、黙々と社会をよくするために運動してきた方々には、頭が下がるし、こんな若造が書くということにかんして、いささか申し訳ないかぎりだ。

買った本など

キリスト教は進化論と共存できるか?―ダーウィンと知的設計作者: フランシスコ J.アヤラ,藤井清久出版社/メーカー: 教文館発売日: 2008/06/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る「痞」という病いからの―水俣誌々〈パート2〉作…

「We Are the World」を歌うのは誰か

知っているひとは知っていますが、私はR&B、ヒップホップが大好きです。 今回、ハイチの震災救援のために、クインシー・ジョーンズとライオネル・リッチーが呼びかけて、オリジナルから25年目となる今年、「We Are the World」がリメイクされました。マ…

コード・ブルーへの小さな抗議

先週のALS患者に続いて、今週は脳死の子を死なせています。ファースト・ステージはよかっただけに、セカンド・ステージの質の落ち具合は、ショックだ。ところで、先般出版された、いわゆる「長期脳死」の子どもさんの手記。長期脳死の愛娘とのバラ色在宅…

抜き書き

反障害原論―障害問題のパラダイム転換のために作者: 三村洋明出版社/メーカー: 世界書院発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る (略)学を動かしているエネルギーというのはどこにあるのでしょうか? そ…

買った本など

買った本。エッセー 正・徳・善― 経済を「投企」する作者: 塩野谷祐一出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2009/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見るセルフヘルプ・グループの自己物語論―アルコホリズムと死…

篠沢秀夫――「正しい」保守の使い方

「巨泉のクイズダービー」でおなじみだった、学習院大学の名誉教授。昨年の2月に、ALSであることがわかり、闘病生活が続いているという。本日「ひるおび」に出ていたが、氏の元気そうな姿は何よりよかったし、人工呼吸器や胃ろうをつけながら生活していると…

地震と震災

15年前の阪神・淡路大震災は、甚大な被害をもたらした。当時、私自身も東灘区で震災を経験した。

買った本など

技術への問い作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,関口浩出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 12回この商品を含むブログ (9件) を見るハイデガーとマクルーハン―技術とメディアへの問い作者: 合庭惇出…

メンバーシップと宗教性

主流の英米圏の生命倫理学においては、「生きる権利」が付与されてよいメンバーシップの問題が議論されたりする。たとえば、重篤な障害をもっているならば、生かしても殺してもかまわないとする論理がある。これは、「ある種の属性をもつならば、生きる権利…

〈個〉からの出発

家族を超える社会学―新たな生の基盤を求めて作者: 牟田和恵出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2009/12/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 37回この商品を含むブログ (9件) を見る「家族」という制度を自明視せず、しかしながらそれを解体することは目指さ…