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フーコー思想の考古学

フーコー思想の考古学

アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)

アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)

岸見先生のご著書からの引用。

他者から承認されれば、たしかに嬉しいだろう。そんなふうに、他者には承認の言葉をかけたい。しかし、自分を受け入れ好きになるために、他者からこのような承認が絶対必要かということになると、それは違うと思う。(p.210)

他者からの注目や承認はいらないといっても、他者あるいは、もっと広く社会との結びつきがない、あるいは必要がない、ということではないということである。ことさら承認を求めなくても、人は他者との関係の中に生きている限り、たとえ言葉などによって実際に承認されなくても、十分承認されているからである。(p.211)

岸見さんは、「行為の次元」の承認は必要ないが、すでに生きているなかにあって、それとして「存在の次元」の承認はなされているという。私もそう考える。その上で、これらの次元が現実には混乱するからこそ、そこに「生きづらさ」が生まれるとも考える。岸見さんの「次」が考えられねばならない。