今年の10冊

今年はよい本がたくさん出ていますので、10冊に絞りきれませんでした。
なお、私の読書暦は2010年12月〜2011年11月です。

関西障害者運動の現代史―大阪青い芝の会を中心に

関西障害者運動の現代史―大阪青い芝の会を中心に

この本が今年のダントツの1位ですね。関西の障害者運動の歴史、とりわけ大阪の障害者本人の運動の史実だけを丹念に描いた本。これぞ研究の見本のような本です。
アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代

アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代

女児に障害があるからといって、成長を抑制させた実話。それに関連して研究者たちが何を言ったのかを丹念に追い、現代の優生思想の中核をえぐっている。
こども東北学 (よりみちパン!セ)

こども東北学 (よりみちパン!セ)

震災復興、原発問題で揺れる「東北」とはいったい何者なのか? 「東北」を語った気になって、私たちは何か暴力に加担していないか、そんなことを考えながら読んだ。
死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)

死刑執行人の日本史―歴史社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)

脳のエシックス―脳神経倫理学入門

脳のエシックス―脳神経倫理学入門

ケアの倫理からはじめる正義論―支えあう平等

ケアの倫理からはじめる正義論―支えあう平等

困ってるひと

困ってるひと

哲学のモンダイ

哲学のモンダイ

未来のシナリオ―ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー

未来のシナリオ―ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー

以下、ベスト10には選ばなかったけれど、印象に残った本です。
功利的理性批判 民主主義・贈与・共同体

功利的理性批判 民主主義・贈与・共同体

平等論

平等論

民主主義は、いま? 不可能な問いへの8つの思想的介入

民主主義は、いま? 不可能な問いへの8つの思想的介入

介助者たちは、どう生きていくのか―障害者の地域自立生活と介助という営み

介助者たちは、どう生きていくのか―障害者の地域自立生活と介助という営み

障害と文学―「しののめ」から「青い芝の会」へ

障害と文学―「しののめ」から「青い芝の会」へ

識字の社会言語学

識字の社会言語学

依存と自立の倫理―「女/母」(わたし)の身体性から

依存と自立の倫理―「女/母」(わたし)の身体性から

ぼくたちは見た: ガザ・サムニ家の子どもたち

ぼくたちは見た: ガザ・サムニ家の子どもたち

「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット)

「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット)

実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述

実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述

フェミニズム正義論: ケアの絆をつむぐために

フェミニズム正義論: ケアの絆をつむぐために

手前味噌ですが、私の関わった著書が2冊。
生を肯定する倫理へ―障害学の視点から

生を肯定する倫理へ―障害学の視点から

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)