買った本と引用

いのちと放射能 (ちくま文庫)

いのちと放射能 (ちくま文庫)

たとえば、ダウン症という病気の人は、染色体を一本よけいにもっています(図14)。
このような異常のほかに、染色体が途中から切れてほかの染色体にくっついてしまったり、棒状の染色体の両端がくっついて輪になってしまったり、いろいろなことが起こります。
このような染色体の異常はガンや奇形を引き起こします。(p.62)

お母さんのお腹の中にいる胎児に対する影響やこれから子供を産む能力をもっている若い人々に対する影響は深刻です。(p.64)

放射線はDNAに傷をつけたり、切断したりして、突然変異を引き起こします。その結果、細胞がガン化したり、奇形児が生まれます。(p.70)

自分のお腹の中で、もうひとつの生命を育んでいく不安と期待。そして苦しみの後に聞くわが子の産声。これは人間の一生のうちでも、もっとも感動的なできごとです。
健康な赤ちゃんをはじめて抱いて頬を寄せたときの喜びを、一人でも多くのお母さんと分かち合いたいと思い、私は先天性異常の研究をしてきました。(p.118)

原発の論理の中の優生思想。